すべらない話 大悟 動画「親父の船/親分に挨拶」

すべらない話 大悟 動画「親父の船/親分に挨拶」

動画内容: 親父の船/親分に挨拶

出演: 大悟

年: 2019

ストーリー(まとめ):


 

。。。

 


お笑い動画:

子供の頃のちょっと切ない話でもいいですか。僕、瀬戸内海のちっちゃい島で生まれたんですけど、そこは人口も少なくて。で、島独特なんですけど、八割九割が石屋なんですよね。僕の島は。石屋さんで。だから、あの、何て言うんですかね、社長と雇われ人というか。というはっきりしてるんですよ。その島内での金持ちと金持ちじゃないのがもうはっきりわかってるんです。
大悟
もう誰が何っていうのが。そういう島で生まれ育ちまして、うちの親父はその雇われてる方ですよね。で、うちの親父っていうのは僕とまたタイプも全然違うおとなしいおっちゃんなんですけど、その学校で僕が喧嘩して同級生を泣かしちゃったとするじゃないですか。なら、うちの親父、僕の家庭を食わしてる人の家に謝りに行かんといけないとかね、その社長の子供の場合は。
大悟
そういうところに僕とおとうと謝りに行って。僕はそんなのうちの親父からしたらとんでもないつらい思いのはずなのに、帰りの軽トラで車に乗りながら僕には一切怒らずに、「すまんのう」と。「わしは頭やったらなんぼでも下げちゃるけ、お前は好きなように生きろ」っていう、いうタイプの。「すまんのうわしは頭しか下げちゃれ」みたいな。
大悟
で、そんなお父さんが、うちもそんな裕福でもないですけども、親父も島で生まれて島の男なんで、船がやっぱり欲しい。ならその十八万で船があったって言ってんすよ。子供心に十八万で船なんかあるんかなと思いながらも、十八万の船を買ってきたんですよ。うちの親父が。で、それに嬉しそうにペンキで「幸福丸」って書き出したんですね。で、ペンキ塗って釣りに行こう言うて。
大悟
僕、小学校四年生の時に親父と一緒に海に出るんですよね。で、釣りをするのに、島の端っこの岩場にロープというか錨を引っ掛けで、そこからロープがたらっと垂れてるここで船を流しながら釣るんですよ。ここにはロープが張られてるじゃないですか。そこに島の金持ちのうちのおとうよりその当時十二、十三ぐらい下のクルーザーがブーっと来たんですよ。すごい船が。
大悟
うちのおとうはここにロープがあるから大慌てであーあかんあかん言うて。「ここロープがあるんじゃ」と言い出したんですよ。ほんなそのクルーザーがブーっとギリギリ止まって、「おいゴルア」言って。「どこで釣りしとんねんこの貧乏人ゴルア」と言い出したんですよ。で、うわどうしようと思って。で、聞きたないけどもう船の上やし聞くしかない。
大悟
で、どうしようと。でもボロクソ言われてるんですよ。親父は。「おいキヨシ」ってうちの親父キヨシって言うんですけど。「キヨシお前みたいなのがお前のうて、こんなとこで何釣りしとんねん。船こうだからと言ってお前調子に乗っとんぞゴルア」うわって。ほなおとうはその言われてる方にずっと背中丸めてこうやって聞いてるんですよ。ガーって言われて。
大悟
わしは聞くともないけど、もう聞くしかないし、せめてその親父何か言うてくれと思う。でも何も親父に親父はずっと聞いて、そのクルーザーがブーンって立ち去っていったんですよ。で、うちの親父がこのその僕に振り返った時に言うセリフで、何かわしの人生決まりそうな気がしたんです。その時。すごい大事な。子供の時に。
大悟
で何言うんかなと思ったら、あっち大間違いしてんすよ。うちの親父振り向いてしわっけちな顔で「お前はああなれよ」って言ったんですね。
大悟
共演者
切ない。
それで僕が芸人になることを決めたっていう。話です。
大悟
共演者
切ない話ということで始まって。ほんまにそうやとは思うけど。いやじゃあじゃあちょっとでも言っとかんとほんまに切ないから。
切なかったですよ。耳取れろ思たの初めてです。
大悟
共演者
こういう表現なんです。耳が取れる。わかりました。ありがとうございました。今日は。あれ?大悟。
大悟。ちょっと切ない話になるんですけど。でも大丈夫でしょうか。でもちょっと聞きたいなって。先ほどのうちの親父の話なんですけど、本当に人がいい。僕と全く違う腰の低い頭ばかり下げるうちの親父なんですけど、島から一回も出たことないような。
大悟
僕がこうやって芸人でちょっとテレビ出るようになってから、実家の島に帰ったんですよ。ならおとうが「島の親分んとこに挨拶に行くぞ」って言い出して。まず何か六十も超えた親父がわしに「何か親分っていう存在がおるんや」と思いながら。
大悟
共演者
はい。
その、要は島の社長、大社長にいつもお世話になってるから、「お前テレビ出るようになってんじゃから。であと毎年の。お前からじゃ言うてよ、進物を送っとんじゃ」で、僕は送ったことないですけど、うちの親が買って「大悟からです」って日頃世話になってます言うて何か持っていっとると。
大悟
それを「これから親分のとこ行くけ車乗れ」言うて。まあまあお父さん世話になっとるし、行こうかな言うて。「わしからわしが買ってきたことにすりゃいいんじゃのこの土産をというか、そうしてくれ」文字て、また軽トラでバーッ走り出して。
大悟
おとうが「大悟、あの今わし何しとるか知っとるか」って言い出したんですよ。「もう仕事あんましてないんか?」って言ったら、「あんまりもうの仕事あれじゃなくなっての。今のあの海っての、できるだけ丸い石を見つけて親分のとこ見せに行くんじゃ」何じゃその仕事はと思って。
大悟
ね、そのできるだけ波で角が取れた自然でできた丸い石を見つけ次第、島の親分に見せにをうちのおやじは日頃やっとるんだと思って。そうか、そこでね、何しとなとは言わないから。そうか。丸いんが見つかったらええの。「この前も丸い見つけて持っていったんじゃ、親分のところに」「そうかそうか」言うて、その家に着くんですね、社長のとこに。
大悟
「あの流儀が今日帰ってきましたんで」言うて。「集めさげ」言うて。「どうも。お父お母がいつもお世話になってます」言うて。「これ大悟から何か持ってきたんじゃ」言うて。「どうぞ」言うて。まあなんか買ってたやつです。ほんならそこそのお家が。ほんでもそれ食べましょうみたいな。なんかゼリーやったんですよ。
大悟
なんか床の間に通してもろうて。わしとおとう座って。ほんでそのゼリーが出てきたら、おとうが「これの買った時からええやつじゃもうとったんです」文字て。もうあんた買ったんバレとるでと思いながら。まあまあ入ったら、その細い細いカップのゼリーを、もうその一口ぐらいシャクシャクシャク食いよるんですよ。で、ああって食いながら。
大悟
ほんではその親分が大悟って僕に。「お前よう頑張ったのテレビ出て。漫才師で。確かにこの島ではの東京の社長さんになった人もおる。大学のごっついとこ行った人もおる。病院の先生になった人もおるわ。わしいろんな人を見てきた。そん中でものお前が一番すごいわ。見てみ、こんなもん」言うて。うちのおとう。うちのおとうが。「へえ」みたいな。「へえ」言うとんな思いながら。「見てみ、こんなもん」って言うて。
大悟
その帰りにおとうがやっぱ僕何か言うてくれると思ったんですよ。お前はこうなるような日から船でこうなるような日から芸人になって、おとうと違う生き方して、テレビ出るようになって、おとうがあれだけ言う親分から「島で生まれた誰よりもすごい」とおとうわしは言ってくれたで。おとうさぞかし鼻が高いじゃろ思って。
大悟
帰りの車でおとうが何言うんかな思うたらおとうが「大悟見たか。床の間に丸い石飾っとってくれたの。」
大悟
共演者
何なん?何なん?何のジャンルなん?これ。何のジャンルのいい話というか。全てが入った話ですよ。さあもうちょいいきますね。もうちょいいきます。
提案:

– 2019年のお笑い 芸人のビデオをもっと見る:すべらない話 2019
– 兵動大樹 シリーズストーリー:大悟 のすべらない話

関連リンク:

– ウィキリンク:wiki
– Twitter : https://twitter.com/subenarai
– Facebook: https://ja-jp.facebook.com/subenaraijp

(Visited 350 times, 1 visits today)

You Might Be Interested In